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<title>魍魎の匣―文庫版 (講談社文庫)</title>
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<description>京極夏彦２作めにして最高傑作として名高い本作。作中にはさまれる幻想的な「匣の中の娘」女子高生の自殺未遂事件、連続バラバラ殺人事件、戦時中の不気味な研究を続ける医学研究所、匣をあがめる新興宗教など禍々...</description>
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京極夏彦２作めにして最高傑作として名高い本作。作中にはさまれる幻想的な「匣の中の娘」女子高生の自殺未遂事件、連続バラバラ殺人事件、戦時中の不気味な研究を続ける医学研究所、匣をあがめる新興宗教など禍々しいが、一見無関係に見える事件が一気に収束してゆくラストが圧巻です．戦後のこの時期に免疫学や遺伝子操作などの言葉自体もありませんし、そういう意味で時代背景と京極堂の説明はやや齟齬がありますが、科学と伝奇ものが絶妙に組み合わされた傑作であることはかわりありません。現代の医学水準で考えれば四肢のない状態で生きていくことも人工臓器、臓器移植などある程度可能な技術です。究極は体のサイボーグ化、脳移植や意識の電脳化などでしょうが、これが本当にヒトといえるのか、元の本人と同一のものなのか、考えさせられます．特に臓器移植に関しては我々はもう一度その是非について考える必要があるのではないでしょうか？猟奇的ミステリ小説の傑作、ぜひご一読されることをお勧めします．“ヤンデレ”多すぎ（笑）


すっきりしたとも後味が悪いとも云えない独特の読後感でした。
姑獲鳥の夏よりストーリーの構成は向上していると思います。
お勧めです！！ 女子中学生が深夜の駅で線路に突き落とされ、重症を負う。
そばには、泣きじゃくる同級生がいた。
偶然とおりかかった刑事木場は、同級生の身柄の保護を頼まれ、
一連の事件に巻き込まれていく。
別の場所で起こったバラバラ殺人事件。
箱を持ったお払い師
奇妙な正方形の研究所
登場人物も事件の舞台も不思議な雰囲気をもち、
小説の中に時折挟み込まれる作中人物が書いたとされる小説が
不気味さに拍車をかけていきます。
 物語の後に行くにつれ、
最初に投げかけられていた言葉や出来事が伏線だったのがわかり、
とても面白く読みました。
 厚い本のうえ、登場人物も多数なのですが、混乱する事も無くすんなりと読めます。本作のみでも十分に楽しめますが、前作を読んだほうが、関係者のつながりがより深くわかって、お勧めです。

ここでもやはり飛ばし読みは厳禁です。話についていけなくなります。しかし、きちんと読んだ人には優しいです。

猟奇性の強い作品なので、バラバラなどに抵抗のある人にはお勧めできないかもしれないですが、物語としては秀逸で大変読み応えがある内容なので、興味のある人は是非♪２作目にして、やっと紙やタイトルに惹かれた人待望（？）の
猟奇殺人です。
前作では「なんだこういうオチか‥」とグロ無しでお嘆きの方も
今回はご期待通りです。
京極道シリーズ全てそうですが、タイトルは読み終わると納得です。
いつも意味深いですよ。

ご期待ください。

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<item rdf:about="http://12-book.bestbook-search.com/detail/02/4048737392.html">
<title>螺鈿迷宮</title>
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<description>2007年11月30日リリース。海堂氏はいつも小説というメスで日本医療の患部はどこか、を白日の下に曝す。『ジーン・ワルツ』では産婦人科医がなぜ激減したかだけでなく、明治時代のまま変わらない法律の矛盾...</description>
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2007年11月30日リリース。海堂氏はいつも小説というメスで日本医療の患部はどこか、を白日の下に曝す。『ジーン・ワルツ』では産婦人科医がなぜ激減したかだけでなく、明治時代のまま変わらない法律の矛盾や、アンケートばかりとっている厚生労働省の逼迫した現実への無反応・無為無策さ、名ばかりの少子化対策といったあらゆるものの問題点を全て提示していた。『ジーン・ワルツ』が人間の『誕生』への問題提起であるとすると、本作は人間の『死』に対する問題提起として書かれている。そしてこの2つの小説は対となって構想されたのでは、と思える。

デビュー作の『チーム・バチスタ・・・』で既に死者へのMRI検査の重要性を説いているが、本作では医者とは切っても切れない『死』の問題と、現代医療にとって『死』とはどのような存在なのか、を読むものに気がつかせる。 そして頭を過ぎるのがマイケル・ムーアの『シッコ』だ。アメリカ医療の酷さはどことなく今の日本の医療の先の姿のように思えてならなかった。

ここに登場する桜宮病院の院長の言葉、『医学とは屍肉を喰らって生き永らえてきた、クソッタレの学問だ。お前にはそこから理解を始めてもらいたい。医学の底の底から、な』が、この作品を象徴している。厚生労働省の考える『死』、病院の受け止める『死』、自殺志願者の『死』、末期癌患者の『死』・・・どれも同じ『死』であるはずなのにこの作品では違って感じられる。それは各々の『生』が螺鈿のように様々に光り輝いているからなのかもしれない。圧倒的な読後感を残す傑作である。 一応、全部の作品がどこかでつながっていることがわかっているので、出た順にタイムリーに読んでいるが、「ナイチンゲール」で登場した「ハウンドドック」のコンビは、この「でんでんむし」のために来たんじゃないの？と思っていたので、少々肩透かしを食った気分。「ナイチンゲール」ではあまり必要なキャラではなかったし、どこかで活躍させなきゃね。その後も出てこないけど、東京へ帰っちゃったのかな（笑）。
 お話の構成も、いま一つ。姫宮さんを誇張して書きすぎな気がする。一応お医者さんなんだからさ。さっさと「でんでんむし」をなくしてしまったのも、どうかと思う。一読で十分な気もするが、どこに続くかわからないので、一応手元に置いておく。
 それにしても、どなたかも書いておられたが、勤務医って暇なのか？ 「ナイチンゲール‥‥」で少々がっかりして、「ジェネラル‥‥」で持ち直して、この「螺鈿‥‥」で「チーム・バチスタ‥‥」に並びました。
 面白かったですよ、海堂先生は現役の医師ですから医療問題も現代の医療矛盾も実感のある内容になって、そこに「AI＝死亡時画像診断」の普及の提唱も盛り込まれてエンターテイメントなミステリーに編み上がってました。
 欲を言えば主人公 天馬君 と 氷姫こと姫宮さん の掛け合いでもう少し笑わせて欲しかったですが、映像になるときっと見応えがありそうなストーリーのような気がします。

 チームバチスタの作者が描くメディカルエンターテイメント

ミステリーというよりも帯にあるようにエンターテイメントと
理解するほうが適切な筋です．しかしミステリーの要素の一つである
話の暗さ，出口の見えなさ具合はミステリーであると言ってよいかもしれません．
出口が見えないのは医療の問題についてであり，
人間の感情やしがらみを基にしているわけでないのでチームバチスタの
ような気持ちよさはあなり感じませんでした．

白鳥などおなじみなキャラは出ていないもののキャラクターで
話を動かしてゆくストーリーは読みやすいです．また，重要な登場人物の
一人が問題と共に逃亡してゆくところは今後の話につながって
面白そうです．

重たい内容が好きな人には面白いのではないかとおもいます．
読み応えもありましたし、人が存在し続けることの罪と罰、光と闇

というメインテーマが重厚で深みを感じました。

お薦め致します。
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<title>文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)</title>
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京極夏彦というと「妖怪」とか「おどろおどろしい」というイメージがあり、さけていましたが、あにはからんや「妖怪」はあくまで象徴的な存在であり、京極堂はあくまで、論理的に事件にいどみます。時代が昭和中期、戦後間もない時期ということ、また内容が結構陰惨なことから、横溝正史を連想させますが、妖怪のなりたちや歴史、史実など膨大な知識をベースに事件に挑むミステリ小説です。文系、森博嗣というかんじでしょうか。その厚さ故、レンガ本などと称されますが、ウンチク部分が多い分さほど苦もなく読めます。姑獲鳥の夏は、２０ヶ月出産しない女性とその夫の失踪をあつかった事件ですが、事件のトリックは割とかんたんにわかります．とにかく京極堂のウンチクおよび人間そのもののおぞましさを楽しむ小説です。 タイトル通り、本格ものを期待して読んではだめです。本格ものを期待して読みすすめ、終盤のネタばらしの時に「頼むよ関口イィイイッッ！！」と心の中で叫んだ人は自分だけではないと思います(笑)。
 
 ただこの独特の雰囲気、予想外の展開、物語を終盤に収束させる筆者のうまさはハマれば癖になります。最初は騙されたと思ってた自分も今では立派な京極作品のファンです。京極夏彦は有名だけどなんか分厚いし難しそうだし…とか思ってる人も一度読んでみてほしいです。これならほかの作品よりは（比較的）薄めですし、ハマれば次からは厚さなんて気になりません。 密室から失踪した青年医師。
 その妻は妊娠20ヶ月の妊婦。
 その産院で生まれた赤ん坊が3人行方不明。

 文士関口と探偵榎木津が家族から依頼をうけ捜査をはじめるが事件は迷走し、陽師京極堂に助力をあおぐこととなるが。

 さらさら筋を追っていくことができる読みやすい文章で、面白かったです。
 最初においてある伏線が最後に収束していく過程を楽しみました。 あまり読書をしない者意見ですが、見事にはまりました。

やはり最初はその本の厚さにかなりの抵抗を感じるのですが、本作映画を機に京極氏の世界にはまってみようかと思いました。

導入部分からじっくり読むと、後から起こる出来事もすんなり理解することができ、気がついたら、自分はすっかり関口巽となっていました。もし、そこを飛ばし読みしたら、また違った解釈をしてしまったのかなと言うくらい、何気ない描写も、最後には憑き物落しでみごと解説してくれます。見逃せません。

一見つながりのない出来事が、最後はきれいにまとまったので、読み終わった後は自分も憑き物を落としてもらったかのように、すっきりしました。

映画は決められた時間内に物語を終結させなくてはいけない制限がありますが、原作では、きれいに、全て説明してあります。

また、作者の知識の多さ、理解力には本当に脱帽です。出だしであきらめるべからず。話しが展開し出すと、京極ワールドにグイグイ引き込まれます!
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<title>チーム・バチスタの栄光</title>
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<description>映画化、ドラマ化と話題になっているため買ってみました。
最初の１ページで読む気がダウン。
まず文体。軽いしヘリクツこきみたいで受け付けず。
素人が書いた本が偶然当たってしまったみたいな感じ。
買って...</description>
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<![CDATA[
映画化、ドラマ化と話題になっているため買ってみました。
最初の１ページで読む気がダウン。
まず文体。軽いしヘリクツこきみたいで受け付けず。
素人が書いた本が偶然当たってしまったみたいな感じ。
買ってしまったため最後まで読まなきゃと思うものの
なかなかページが進みません。
ドラマ見てるだけでいいかも。


 久しぶりに面白いミステリー作品を読みました。

 暗い病院モノが多いなか、明るくかつあざやかにストーリーが進行していきます。

 本編が処女作であり、今後の筆者の活躍が楽しみです。
自分の身内にバチスタ手術を受ければ助かったかもしれない人がいるので、読んでいて無性に腹がたった。
現役の医者でしょ？なのになんでこんなに患者を馬鹿にした目線で物語を書けるんだろうか？
本人の患者に対する考え方が如実に出てますね。最低。
そもそも、手術する医者が何らかの障害があっちゃダメでしょ？いくら架空の話だからと言っても常識から逸脱しすぎだと思う。

もうこれ以上調子に乗って小説を書いてほしくないです。
文才ないんだし、医者なら本業をもっと頑張れよ。
まっこんなくだらない小説が書ける程度の医者でしかないんだろうけど、、、、。
この作者の前でこの本をビリぶりに破きたい気分です。私も医者ですが、話題になっている作品なので一度は読んでおこうと思い、手に取りました。

……が、白鳥というキャラが全く好きになれなかった！
むしろ、彼の言動の一言ひとことにムカつて、彼の登場以降は全く楽しめなかった。
彼の人を小馬鹿にした態度、言動のどこが魅力的なんだろう？

同じようなキャラクターは図書館戦争シリーズで有名な有川浩さんの作品にも必ず出てくるが、
そちらは不遜な態度を取りながらも、かっこよくて、胸がスカッとする。
それに比べて、白鳥に対しては怒りばかりがこみ上げてきた。
（特に大友さん以降の事情聴取のところ。なんであんなに偉そうなんだ…）


また、術中死のことを医師免許を持つ白鳥や桐生が「殺人」「人殺し」という場面があるが、
現役の医師である作者がそういう言い方をするのに幻滅した。

おりしも明後日8月20日に産婦人科医が逮捕された大野事件の判決が出るが、
リスクの高い手術の結果、患者さんが亡くなったことを「殺人」と言われては
そもそも医療は成り立たない。医者は神ではないのだ。

それを、同じ医療者側の人間があたかも術中死を「人殺し」と表現するのは非常に不愉快だった。
（この作中では、明らかに"殺人"であった手術以外のアメリカでの術中死も「人殺し」と形容している）

リアリティ云々はフィクションなのでどうこう言うつもりはないが、
キャラクターとしての白鳥が全く好きになれなかった。
自分のこの作品に対する評価は、この一点に尽きる。
（逆に、白鳥を好き！という人は彼のどこに魅力を感じるのかがよくわからない…）大絶賛のミステリ大賞作品だったので楽しみに読んだが、個人的には白鳥のキャラクターがどうにも好きになれなかった。前半の田口が中心にバチスタチームにヒアリングをして術死の謎を解いていくところは楽しくすらすら読めたのだが、後半に白鳥が絡んできてから、パッシヴフェーズ、アクティブフェーズといった話になった途端、説明がくどくなった。相手を怒らせて本心を探るといったやり方はよいと思うが、あまりにも白鳥の個性が強すぎてなじめなかった。ただ、バチスタチームリーダの桐生の人間性は非常に好感がもてたこと、田口先生の診察室の独特の雰囲気、術死の謎を解明する部分は緊迫感があっておもしろかったこと、問題を解決した後のマスコミ対策も十分楽しめたこと等を考えるとよい作品だったと思う。

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<item rdf:about="http://12-book.bestbook-search.com/detail/05/4062732475.html">
<title>文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)</title>
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<description> 雪の温泉宿の庭に忽然とあらわれた僧の遺体。
 それは、連続する不可解な殺人事件のはじまりでした。
 舞台は、山の中にある「知られざる禅寺。」
 取材にきた雑誌記者たちの前で、次々と僧達が殺されます...</description>
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 雪の温泉宿の庭に忽然とあらわれた僧の遺体。
 それは、連続する不可解な殺人事件のはじまりでした。
 舞台は、山の中にある「知られざる禅寺。」
 取材にきた雑誌記者たちの前で、次々と僧達が殺されます。
 警察も、修行僧達の独特な対応に捜査が混乱。
 たまたま、古書の鑑定のために近くに来ていた京極堂や小説家の関口が事件にまきこまれていきます。
 雪の寺の描写の巧みさや、禅についての中善寺の解説が面白く、とても楽しみました。禅について、よく書かれています。ともすれば見失いがちな本文も、再三手を変え品を変え説明してくれます。そこがくどいと思われるところかもしれませんが、私には大変助かりました。読み終わった後は「禅でおなか一杯」そんな気分になります。

他の方も書かれていますが、僧侶の名前がたくさん出てきます。苗字であったり、なかったり。禅系統の説明のところでもそうですが、メモ用紙片手にまとめながら読み進めるとわかりやすいかと思います。（おお、これかぁ！と鳥肌が立つときもありました。）

登場人物一人ひとりがとても映えています。過去の作品の人物の意外な活躍ぶりに目を見張るものがあります。

前作に比べ、憑き物落しの部分が短いようですが、うまくまとめてくれます。京極堂に全てを任させていたら、もっと丸く収まっていたのかな、と思います。

決して読みやすい本ではないですが、シリーズ通して読んでいるともっと深く楽しめると思います。（人物のつながりや、過去の出来事など。）でも、知らなかったら知らなかったで、今川君の目線で楽しめます。

関君は、全く何やってるんだか…、は、読み終わった直後の正直な感想です。作者の意図は解らないけど、純粋な推理小説が読みたい人は、京極作品は避けたほうが良いのでは？と思います。
京極さんは従来のミステリーの定説をわざと壊そうとしてるように感じます。（反則っぽいこともかなりアリだし）
主体がころころ変わって、それが誰だか不明だったり、登場人物が前触れなく前後不覚に陥ったり、読者をよく混乱させてくれます。（そのイライラでつい先を読みたくなるのですが）
本作は好きな作品でしたが、あまりに長いので（いつものことですが）走り読みしかしてませんでした。
改めて読み直してみて、やはりこれは京極さんが書いた「薔薇の名前」かな？という印象を強くしました。
エーコの「薔薇の名前」は昔に読んだものだから記憶が定かではありませんが、〈孤立した寺院・不可解な僧侶の連続殺人事件・宗教の歴史や確執・鍵になる本の存在・坊主を惑わす女性や衆道〉等々、登場するキーワードに類似点が多いように感じます。
「薔薇の名前」では坊主がなぞ解きをしますが、あえて禅の僧侶に畑違いの陰陽師である京極堂を相対させるところがなかなか面白い。破天荒な探偵も僧侶に負けてないところが気持ちいい。
禅の「さとり」というものを＋αの知識として楽しむならもってこいかと思われます。（純粋なミステリーを好む人には、こういう予備知識的なものはかちょっとどいかも）
本作が好きなら「薔薇の名前」にも挑戦して欲しいですね。
私が京極道シリーズの中で一番引き込まれた冒頭が
この作品です。

実際、僧侶の人間関係とか動機は理解できない部分も
ありますが、それを読者に納得させるようにページを
たくさん使い丁寧に叙述されています。

日本仏教の薀蓄は、レビューに書かれている方も多いですが、
非常に分かりやすいです。

変にパターン化しないのが、このシリーズの良さだと思いますが、
この作品もあっと驚きます。シリーズ第４弾である今は仏教、それも禅宗がテーマである。

個人的にはシリーズ中、『魍魎の匣』に次ぐ面白さだと思うのだが、おそらくこの作品は京極堂シリーズが好きな人でも好みがわかれるだろう。
まず、見た目からすぐ判断できるように、とても長い。
そして単に長いだけならまだしも、扱う内容が上記の通り「禅」なので、
興味を持てない人は読んでてただしんどい部分がかなりあると思う（笑）
逆にそれが禅や宗教に興味がある人だと面白いことしか書いていない、と感じる程の出来。
禅だけでなく、寺院で生活している人の生活がリアルに描かれているので、本作を読んだ後、京都や高野山をまわると余計に風情が理解できるようになった、と感じたぐらいだ。

文庫版の解説は、禅を本格的に研究している方が書いているのだが、それによると
京極堂の（つまり京極夏彦氏の）禅の本質についての理解は、正にその本格的な禅の研究者と
同じぐらいのレベルまでに達しているらしい（笑）
確かに、つまらん禅の解説書を読むよりも、本作を読んだ方が絶対にわかりやすいと思う。

つまり、これだけ面白い上に読んだ後は禅の本質が理解できてしまうという、（人によっては）嬉しい副次的効果を本作は持っているということだ。
個人的にはもっとそこに焦点が当てられて、もっともっと本作が評価されても良いんじゃないかなあと思う。

何度でも何度でも読みたい。
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<item rdf:about="http://12-book.bestbook-search.com/detail/06/4062735350.html">
<title>文庫版 絡新婦の理 (講談社文庫)</title>
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<description> 「あなたの後ろに幾つ骸を転がせば気が済むのです」
と京極堂にいわしめた蜘蛛を名のる女性

 女性の眼球に細鑿を突き立て殺害する連続殺人
 基督教系全寮制女学校でくりひろげられる背徳の集い
 蜘蛛の...</description>
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<![CDATA[
 「あなたの後ろに幾つ骸を転がせば気が済むのです」
と京極堂にいわしめた蜘蛛を名のる女性

 女性の眼球に細鑿を突き立て殺害する連続殺人
 基督教系全寮制女学校でくりひろげられる背徳の集い
 蜘蛛の巣屋敷と呼ばれる旧家での相続争い
 
連続すると思われる殺人事件の担当になった刑事木場
女学校の調査依頼を受けた探偵榎木津
遺品を査定するために蜘蛛の巣屋敷に招かれた骨董品屋今川
それぞれが、謎をたどるうちに
蜘蛛を名のる女性の目的へと収束していく様が見事です。
たくさんの事象を詰め込んでのまとめあげてあり
読み応えがあります。

「勿論僕は女権拡張論者ですよ」
と答える中善寺が解く
「七夕」の解釈など、
色々な文化と神々、伝説の隠れた意味の数々がとても興味深いものでした。多くの方のご意見どおり、京極道シリーズの最高傑作だと思います。

女性をテーマにして、ここまで書いてくれました。
陳腐な昔ながらの「男は男」みたいな理屈や「女性は素晴らしい」
みたいな理論に偏らない理論を展開しているのは大人の書物として、
読むに値するものと思います。

ただ、個人的には冒頭にラストシーンを持ってきてほしくなかったですが‥まず自分がこの本を買った理由はそのページ数なんですが
これは厚いことで有名な京極先生百鬼夜行シリーズで塗仏の宴を２冊と考えれば一番厚い！！
しかしそのボュームとは裏腹に数ある百鬼夜行シリーズの中でもおそらく一番読み易い！
１巻の姑獲鳥の夏から入るよりここから入った方がのめり込めやすいと思います
そう言わしめる理由は２つ
まず読みやすい文章！！
姑獲鳥の夏や魍魎の匣のようなグロい所とか狂骨の夢や塗仏の宴のような超常現象または鉄鼠の檻のような専門用語などのわかりにくい所などが少なくて一介の中学生である僕でさえ
そのボリュームから軽くとは行かないがサクサク読めた
そして理由の二つ目は・・・
良く練り込まれた中身！！
まぁ京極先生の作品は全部練りに練り込まれていて普通の人が読んでも最後の最後まで犯人が解らないようになってはいるんですがこの絡新婦の理はその作品群を遙かに凌駕する練り込まれようだと思います。僕のように捜査能力・推理能力皆無の人間（関口か！！）にはその場その場で一番怪しそうな人間を疑うことしかできなくてどんでん返される度に感動してしまった
作品の冒頭にいきなり犯人が解っているのに犯人が最後まで解らないのは屈辱的でありながら
快感でもありました（自分はＭではありませんよ！！
自分的にはこの作品の中では織作茜が一番好きです
あの自分の意見をしっかり持っていてカリスマがあり人の意見に準じないところとか
格好良すぎます！！
また意外と本田幸三も好きです
作品の最初は大ッ嫌いでした。
でもそのうち同情できました（変かな？
後一つ忠告詳しくは言いませんがこの本は絶対塗仏より先に読んだ方がいいです
これは絶対です！！！
まぁまとめると京極作品の中で一番いい作品だと言うことです！！！！！
京極堂シリーズ第5弾。1,374ページである。考えてみると京極夏彦のこの語り口自体が既に陰陽師である。言葉のワザを駆使して憑き物を落とす京極堂とやっていることは同じだ。喋っているか本になっているかの差だけである。読んでいる我々は皆幾分病んでいて、憑き物落としを必要としてるからして、読後感は憑き物が落ちたような成感なり大悟なりがあるのだ。このページ数が陰陽師である。これだけ長々とした言葉の連続こそが結界を創り出しているのだ。

複雑に絡み合ったストーリーが最後に一つになる。特に本作は女性が皆光り輝いている。恐るべき筆力だ。『姑獲鳥』以外ではどれも感じるけど、犯人と対峙した時の京極堂は話が長過ぎる。この『絡新婦』では一際長い。あれじゃー話のくどいお喋り男じゃないか。憑物が落ちる前に被疑者が途中で居眠りこかないか心配になった。筋立ては好きだけど･･･｡あの長広舌は何とかならないのかなあ。間延びした憑物落しには興醒めしてしまう。過ぎたるは及ばざるが･･･くらい長い憑物落しだった。
 
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<item rdf:about="http://12-book.bestbook-search.com/detail/07/4758430764.html">
<title>残照 (ハルキ文庫)</title>
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<dc:date>2008-11-10T15:00:49+09:00</dc:date>
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<description>ベイエリア分署シリーズは何冊が読んでますが、この作品は好きな作品の一つです。

今回は交通機動隊の速水が大活躍してます。
そして彼の魅力も全開です。
暴走族や走り屋とも「フェア」にやって彼らに負けを...</description>
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ベイエリア分署シリーズは何冊が読んでますが、この作品は好きな作品の一つです。

今回は交通機動隊の速水が大活躍してます。
そして彼の魅力も全開です。
暴走族や走り屋とも「フェア」にやって彼らに負けを認めさせる、そんな速水が
若者達の伝説にまでなっている走り屋の風見とのカーチェイスシーン。
正に命を懸けた真剣勝負で、私はスープラの助手席に乗っている安積の気持ちで
ドキドキしながら読んでいました。

でも何と言っても、安積や速水達の「職業に命を懸ける姿勢」に感動しました。
「大人は、手取り足取り教える必要は無い。何かを子供に示せばいいのだ。生き
る姿勢を見せてやるだけでいい」
なんと素敵な言葉でしょう。
私もそういう大人になりたいです。 いわゆる警察ミステリを得意とする著者の、安積係長率いる“ベイエリア分署シリーズ”の1冊です。普段は準レギュラー的扱いの、交通機動隊の速水氏が主役を張っており、シリーズの中でもやや趣を異にする語です。
 速水氏が主役なだけに、どちらかというと事件の捜査よりもカーチェイス等の要素が強いです。

 著者のキャラ造形はいつも独特ですが、今回、何といっても、物語の鍵を握る一匹狼の少年「風間智也」が凛としてかっこいいです。

 残照とは、日が沈んでからも雲などに照り映えて残っている光、夕日の光をいうそうです。安積係長は、大人たちは少年少女に責任がある、という。言葉で示す必要はないが、生きていく姿勢を示し、闇を光で照らすように導く責任があると。それが例え、残照のような淡い光であっても…。

 常に自分を律し、自分の行動の是非を問い、相手の年齢に惑わされず少年であっても認めるべきところは認め、偏見をもっていたら謝罪する…。本人が“大人になりきれない”と言い切るその生き方は、不器用で誠実な、誇り高い大人の生き様――そんな風に思いました。

 警察ミステリといっても、人間ドラマの要素の強いこのシリーズ。今回も魅せてくれます。安積警部補シリーズの長編。
再建された東京湾臨海署の管内で起きたカラーギャングの抗争事件。グループのリーダーが刺殺体で発見され、現場から走り去る一匹狼の走り屋の車が目撃される。
捜査本部はこの走り屋が犯人である可能性が濃厚とみて捜査を進めるが、交通機動隊の速水がそれに異を唱える。
はじめは速水の話を信じなかった安積だが、速水とともに走り屋を追ううちに、真相に近づいていく。

地味な刑事ドラマとしての雰囲気が大きかったこのシリーズですが、これは峠での派手なカーチェイスなどエンタテインメント性を重視した作風に。
いつもにもまして速水が活躍するので、彼のファンにはお勧めです。
また、いつも一歩引いてることが多い安積も、速水に引きずられるように活躍します。
逆に、須田、村雨、黒木、桜井という安積班員は、今回は脇役に徹しています。

この作品だけでしっかり完結していますが、シリーズ未読の方は、「陽炎」など短編集で一人一人のャラの特徴をつかんでから読んだ方が、数倍楽しめると思います。

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<title>心霊探偵 八雲〈5〉つながる想い</title>
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<description>八雲&後藤が失踪してしまう事によって、晴香&石井が本領を発揮します!特に晴香ちゃんの八雲への思いにまたまた感動です。石井も成長したね…。絶対オススメです!今まで読んでませんでしたが、読み出すと止まら...</description>
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八雲&後藤が失踪してしまう事によって、晴香&石井が本領を発揮します!特に晴香ちゃんの八雲への思いにまたまた感動です。石井も成長したね…。絶対オススメです!今まで読んでませんでしたが、読み出すと止まらない。今回は事件を依頼された八雲が失踪してしまいます。さらに事件を追う後藤刑事も行方不明に。残された晴香と石井刑事は自分達で彼らを探す（＝事件を追う）事になります。今までと違った「心霊探偵 八雲」ですが、シリーズ中で謎になっていた事件が少しずつ明かされていく事と、石井の変化（成長）が気になり、一気に読んでしまいました。石井の災難さに笑えました。今までのより本は厚ですが、内容はシリーズの中で1番面白いと思います。八雲シリーズの良い所は、読みやすさ。これから6巻目を読むのですが、期待はもちろんしています。相変わらずのおもしろさでスラスラ読めます。どちらかというと小説初心者にお薦めかなと。心霊なんて書かれると、ちょっと引きますが、グロいものではなく、むしろ死んでもなお、人のつながりを確認できる感じかなと思います。ただ、性犯罪的な内容が含まれる作品なので、そういったものに嫌悪感をもつ私には、ひっかかりを感じてしまいます。おもしろい作品なだけに、自分もその小説の世界に入り込んでしまったからこその、感情移入かもしれませんが。今回は前作とは違い、メインを動かさずに、まわりで解決に結びつけていくというかたちになっていると思います。一気に読ませてしまうところは相変わらずです。内容もいままでのプロローグを集約しているようで違った角度の「八雲君探し」です。新たな一面発見だったり。晴香と八雲の関係の変化にも注目です。キャラクターがとてもベタ。みんな繊細な人物ではなく、極端な性格ばかり。こんなヤツいるかよ、とツッコんだりせず、純粋に楽しめる人にとっては、その強烈なキャラクターの圧倒的なパワーと、ストーリーのスピード感にハマると思います。この分厚さを一気に読ませるだけの小説は、いま少ないと思う。
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<item rdf:about="http://12-book.bestbook-search.com/detail/09/4062649616.html">
<title>文庫版 狂骨の夢 (講談社文庫)</title>
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<description> 死んで首を落とされたはずの夫が、生き返って家にやってくる。
 教会に相談に来た女が仰天するような告白をする。
 その告白を聞いた牧師と元精神科医は、それぞれ自分「トラウマ」と対峙せざるを得なくなり...</description>
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 死んで首を落とされたはずの夫が、生き返って家にやってくる。
 教会に相談に来た女が仰天するような告白をする。
 その告白を聞いた牧師と元精神科医は、それぞれ自分「トラウマ」と対峙せざるを得なくなり煩悶する。
 告白を聞いた元精神科医は、木場刑事と榎木津探偵の幼馴染だった。

 たくさんの事件と謎が詰め込まれていて、読んでいてあきさせません。
 また、本ならではのトリックがあって最後の事件が収束していく様に
「ああ、そうか」
と膝をたたきました。
 これだけ厚いのに混乱しないで面白く読み薦める事が出来るのにも感心しました。
 面白かったです。 前作最後の最後でおいしい所を掠め取った伊佐間君が今回は結構登場します。

お馴染みのメンバーが出てくるまでしばらくかかるのと、精神分析に精通していないことで、なかなか読み進めるのに時間がかかりました。また、古事記など日本史がわかったほうがさらに読みやすいかと思います。

前回前々回の事件よりそんなに日の経っていない話ですので、それらを読んでいたら、ますます楽しめる作品ではないでしょうか。

今回はある程度読んだ人なら想像のつく展開かと思いますが、それでも、京極堂の憑き物落しは必見の価値はありました。 京極シリーズは1作目の【姑獲鳥の夏】から順番に読んだ。本作【狂骨の夢】はシリーズ3作目。

 今回は冒頭から文章の情景が、音が頭に浮かび気がつけば読んでいる私自身も夢を見ているのか分からなくなった。
 厚さ900ページ強の本の半分あたりで漸く主人公・京極堂が出てきて話が一気に加速！！もう止まらない！読んでいるうちにジェットコースターに乗って揺さ振られまくるような感じで物語に振り回され、わけが分からなくなった所に【京極堂による必殺の憑き物落とし】により前半の長〜い前置きと複線が一つ一つ結束し、一本の糸が見えてくるという感覚は今まで読んだ本の中では体験できなかった。まさに夢を見ているようだった・・・。

 回は本当に壮大な話だった。もうあっけにとられる程に壮大！ 

 あと、物語に出てくる朱美さんという女性が、非常にさっぱりして芯の強い良い女。こういう人は惹かれるね〜。魍魎の匣に比べると、内容の濃さは少し薄まったような気がします

が、こんなに話を広げたら、最後に全て収めることが出来なくなるんじゃないか？と思わず心配になるくらいの謎や疑問をそこかしこに散りばめて、気持ち良いモヤモヤ感を生み出してくれました
最初は小さな点だった謎が徐々に広まって円を描くようになっていく様や、
それが最後には扇子のようにパチンときちんと収まる最後には感嘆の息を漏らすばかり
京極堂が暗闇の中、謎解き(憑き物落とし)をしているシーンなどは、まるで目の前でそれを行っているかのようにリアルな文章で想像を巡らせることができました

こんな分厚い本でも最後まできっちりと読みたくなる程好奇心を引き出す文章力を持っている京極夏彦はすごいこの作品から西洋の人文の薀蓄の多く出てくるようになります。
３作目で登場人物のキャラクターがきっちり固まった気がします。

この作品のオチはミステリーをよく読まれる方は途中で気がついて
しまわれるかもしれませんが、よくできています。
ある意味３作目にして、ようやくミステリーらしいオチをつけた、
という感じでしょうか。

このオチは、ちょっと映像化はしづらいかな‥
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<item rdf:about="http://12-book.bestbook-search.com/detail/10/4344407679.html">
<title>ワイルド・ソウル〈下〉 (幻冬舎文庫)</title>
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<dc:date>2008-11-10T15:00:49+09:00</dc:date>
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<description>前作「ラティーノ・ラティーノ」で舞台となるブラジルとコロンビアに
実際行かれて取材されてることには敬服しますし、出来上がった「ワイルドソウル」も素晴らしかったです。

ただ実際行かれたにもかかわらず...</description>
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<![CDATA[
前作「ラティーノ・ラティーノ」で舞台となるブラジルとコロンビアに
実際行かれて取材されてることには敬服しますし、出来上がった「ワイルドソウル」も素晴らしかったです。

ただ実際行かれたにもかかわらず、作品中に出てくるスペイン語に（きっとポルトガル語も）あんまりな間違いが
いくつか出てくるのが悲しいです。そのくらいちゃんと調べて欲しいし、幻冬社の編集さんにも猛省求む。
元ネタとしておいしく使い倒した移民の話しも、日本でのコロンビアマフィアの話しも
その重さを作品に利用してるだけで、細かい嘘や誇張も多い。娯楽小説にこんなこと言われても作者は心外でしょうが。馳星周がどこかで推薦していたので読んだのですが、さもありなんと思いました。

とにかく楽しめる事は請け合います。ただ重い事実を商品として美味しく利用するに当たって、脇が甘すぎるのが難点。友達から進められて、
上巻の読み始めは南米移民を題材にとりあげた切ない話なのかなぁ…
と感じていましたが、
話がどんどん進むにつれて
展開がどんどん変わっていき、
下巻からはハードボイルドで、
愛があり笑いありの極上エンターテイメントに変わっていきます！

考えさせられるのに笑えて爽快！
読み終えた後もかなり気持ちいいです。

ぶっとい小説ですが、サクサク読めます。
騙されたと思って一度読んでみてください！上巻を読んでいたときはそうでもなかったが、
下巻を読み進めるにつれ、ある思いが深まった。
「デビューしたころの船戸与一に似ている。」
大藪春彦賞をとった本書だが、作風は、船戸のほうに似ているようだ。
ただ、終わり方が違うけども。


とにかく楽しい時間だった。
おそらくは、垣根の最もいい瞬間を味わったのだろう。
たった今、読了した。面白かった。作者がブラジル移民政策に着眼した時点で半分は作品の成功が決まったのではないかな。もちろん作者の技量やセンスの力もある。ケイと云う主人公のオリジナリティ、緻密な取材に拠って生まれるリアリティ。FDの加速に伴って読者はラストまで突っ走る。ただ全面的には絶賛出来ない。はっきり言って文章あんまり巧くない。一部の移民達の辛酸もっと粘っこく描いて欲しかった。しかし日本人が忘れてはならない出来事をエンターテイメントにして幅広い世代に伝える事に成功している素晴らしい作品だと思う。アマゾンで生まれたケイは、日本政府の「棄民政策」によりアマゾンの奥地で朽ち果てた両親の復讐を決意する。
ノンストップで展開する社会派クライム・サスペンス。

2005年にNHKで放送された『ハルとナツ』を見て以来、ブラジルに移民した日本人たちの苦労話には興味を持っていましたが、本作で描かれる、国家的な詐欺にも等しい「棄民政策」の実態にはさらに大きな衝撃を受けました。彼らのアマゾンにおける過酷な生活が、非常に綿密に描かれており、著者の綿密な取材の成果が伺えます。

復讐劇というと、通常はどす黒く陰惨なものになりがちですが、本作の主人公・ケイはどこまでも能天気で明るく、暗いイメージを感じさせません。彼らの復讐劇のなんとからっとしていることでしょう！主人公の恋人役の貴子も、いわゆる「ツンデレ」で非常にいい味を出しています。これらの登場人物たちの魅力により、本作は、単に社会派作品としてだけではなく、エンターテイメントとして一級の仕上がりになっています。

主人公たちの復讐の大義に感情移入しつつも、読者にさわやかな読後感を残す良作。そして、日本政府のあり方についても考えせられるようなすばらしい作品。まだ読んでいない方には是非ともおすすめしたいです。
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<item rdf:about="http://12-book.bestbook-search.com/detail/11/4796654755.html">
<title>ナイチンゲールの沈黙</title>
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<dc:date>2008-11-10T15:00:49+09:00</dc:date>
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<description>チームバチスタに比べると、
ややおもしろさにかける部分はあるけど、
チームバチスタを読んでおもしろかった人には、
田口を筆頭に病院を舞台にした海堂節の文面は、
それなりに楽しめると思います。

ハー...</description>
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<![CDATA[
チームバチスタに比べると、
ややおもしろさにかける部分はあるけど、
チームバチスタを読んでおもしろかった人には、
田口を筆頭に病院を舞台にした海堂節の文面は、
それなりに楽しめると思います。

ハードカバーで買う気はまったくないが、
上下巻の文庫本で1000円なら、
それなりに暇つぶしとして楽しめると思います。

登場人物が勢ぞろいし、
ユニークなキャラクターのかけあいとかは、
非常におもしろいものの、
肝心の事件とその解決は、
残念ながらさほどおもしろくない。

謎解き以前に簡単に犯人が想像できてしまうし、
謎解きもたいした方法ではない。
あっさり結末になってしまう。

ただ海堂ワールドともいうべき、
チームバチスタの続編として、
ユニークなキャラとその文面のおもしろさだけで、
ひとまずもっているような本。前作のチーム・バチスタと比べてしまう。。。
するとどうしても前の方が面白かったなと思ってしまう。
ちょっとドタバタしすぎているところと、医療ものなだけに現実感が欲しいのですが、それが足りないところが、その理由かなと思います。チームバチスタの栄光の作者が書く病院を舞台にした作品

前回は女性登場者が少なくあまり影が薄かったこと，また
場所の展開もほとんど手術室が中心でした．
しかし今回の殺人は患者の関係者の親族が自宅で殺害されること
妙な歌姫や事件の鍵を握る看護婦など広い設定になっています．
前作の楽しさは白鳥・田口の強引なまでのキャラクター設定が
うまく生きていたのですが，同じ登場人物ではあるものの
少し考えられない設定で，また必然性があまり感じない点が残念です．
また，たまごっちなど少し時が経つと何がなんだかわからないものも
入っています．

ただこれで特殊な桜ノ宮医院の外堀が埋まり，深い闇の院長へと
つながる物語への橋渡しになっています．

ハリーポッターを意識したのかどうかはわかりませんが，
この作者全体の作品で考えると一貫して医療がらみではあるのですが
個別で見ていくと，重心がふらついていて評価が割れるのではないかと思います．バチスタの後に読むと退屈ですが…次作のジェネラルを楽しむには読むべし!個人的には面白かった。皆さんがいうように前作の「チーム・バチスタの栄光」の続編と期待して読むと読み辛いかも。私も始めは続編だからという気持ちで読んでたけど、前半では田口医師の出番はほとんど無い。時々ポツポツと出てくるけれど、今作の主人公は看護師の浜田小夜かなって思う。事件が起こるのも第一部終盤。それまでは小児科の医療と手術を控える小児患者のケア、それと緊急入院した歌手の話がメイン。
第二部には白鳥も登場し面白くなってくるが、田口の活躍は少ない印象が。冴子と小夜の歌にはちょっと非現実的な所も感じられるが、早いうちにバチスタ編とは別物だと割り切って読めば、それなりに楽しめる。
バチスタがリアル感ある医療ミステリなら、今回はフィクションな医療モノ＋ミステリといった感じ。
田口・白鳥シリーズの3作目は今作と同時進行で話が展開している。実は同じタイミングで田口はもう１つ事件を調べるようだ。まだ読み始めですが、今作と同時進行しているので同じ展開とセリフが度々登場している。メインの人物が違うので多少異なる捉え方をするが、そちらも期待したい。
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<item rdf:about="http://12-book.bestbook-search.com/detail/12/4344407660.html">
<title>ワイルド・ソウル〈上〉 (幻冬舎文庫)</title>
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<description>戦後の食糧難時代に端を発した政府の棄民政策という歴史上の事実をテーマに
一貫して重苦しい内容かと思いきや、まさかのエンタメ！！
そしてケイという登場人物の存在感！！
すべてがカッコイイ！！！上下巻の...</description>
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<![CDATA[
戦後の食糧難時代に端を発した政府の棄民政策という歴史上の事実をテーマに
一貫して重苦しい内容かと思いきや、まさかのエンタメ！！
そしてケイという登場人物の存在感！！
すべてがカッコイイ！！！上下巻の上巻。冒頭からしばらくは、過去の歴史にページが割かれる。
その描写は、実にリアル。そのリアルさに、読み進めることを躊躇う方も
いるのではないか。個人的にも「このままだと強烈過ぎる」
と驚いた。が、本編は、その後に待っている。冒頭の印象だけで本書を判断
するのは、勿体無い。友達から進められて、
上巻の読み始めは南米移民を題材にとりあげた切ない話なのかなぁ…
と感じていましたが、
話がどんどん進むにつれて
展開がどんどん変わっていき、
下巻からはハードボイルドで、
愛があり笑いありの極上エンターテイメントに変わっていきます！

考えさせられるのに笑えて爽快！
読み終えた後もかなり気持ちいいです。

ぶっとい小説ですが、サクサク読めます。
騙されたと思って一度読んでみてください！

昔のブラジル移民の大変さをまざまざと見せ付けれ、知らなかった自分が恥ずかしくなりました。ノンフィクションですが、おそらく同じようなことは昔行われていたのだと思います。
我が家で2007年度No1の小説です。著者の本を読むのは、「午前三時のルースター」に続いて2作目。前作でもストーリーの疾走感と鮮烈な異国文化の描写に感動したが、本作でもそれは全く変わらず素晴らしい。文庫で上下巻に分かれた2部作（しかも2冊とも厚い！）だが、その量を気にすることなく一気に読める。
日本人の血を持ちながら中身は日本人でない二世達の心情をどうしてこうも生き生きと描くことができるのか、著者の筆力に感心する。次の作品にも大いに期待したい。
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<item rdf:about="http://12-book.bestbook-search.com/detail/13/4061824384.html">
<title>邪魅の雫 (講談社ノベルス)</title>
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<dc:date>2008-11-10T15:00:49+09:00</dc:date>
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<description>榎木津が大暴れ!京極堂がびしっと祓う!関口君がうぅあぁと唸る!と、毎回同じパターンを望んでいる人には向かないかな。私は同じパターンの話を何話も読むのは嫌いなので痛快な話もあれば哀切な話もある、って方...</description>
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<![CDATA[
榎木津が大暴れ!京極堂がびしっと祓う!関口君がうぅあぁと唸る!と、毎回同じパターンを望んでいる人には向かないかな。私は同じパターンの話を何話も読むのは嫌いなので痛快な話もあれば哀切な話もある、って方が好き。毎回同じじゃつまらないしね。今回の話は、とにかく辛い。読んでる側も心が痛い。前作もかなり切なかったけどちょっと切なさや哀しさの種類が違うかな…。ラストでは思わず涙が零れた。もしかすると男性にはわかり辛いのかもしれない。これは女性が読むと、相当辛くて鬱になりそう。でも、とても面白い。このシリーズは私の中では推理小説とは思っていない。私の中の位置付けは『憑物落し物』だ。
そういった意味では、今回憑物が憑かなかったし、そのため落ちようもなかった。

本作は、長文読解に近いものがあり、そういった意味では推理は要らず、きちんと読んでいけばその文章の中に誰が誰を殺したかは書いてある。ただその長文と言うのが800ページ程あるのであるが。

このシリーズの魅力はいろいろあるが、その一つは薀蓄であり、その妖怪の話しであり、寺社仏閣の話しであろう。本作は、ほとんど蓄がない。

憑物が憑かず、薀蓄もないと、今一つといったところもあるのだが、やはりそれはそれでこの著者の文章は好きではあるので、また次作に期待したいと思う。京極夏彦さんの作品を読むと、日本人に生まれて日本語でこの作品を読めて良かったといつも思います。今回もそう思いましたしストーリーも面白かったです。
個人的に好きな青木刑事がたくさん描かれていて嬉しかったし、色んな人の違う一面みたいなものも見られて面白かったです。
最後が今までと少し違い切ない感じだったのがすごく印象的でした。
ですが、途中で推理小説でいう所の＜犯人＞＜トリック＞などにあたる部分が分かってしまいました。最後の京極堂の憑物落としでも「いや、そんなに説明しなくても、もう分かってるし」という感じになってしまい、あのパズルのピースが次々にはまっていくような「ああ。そうだったんだ！」がなくて残念でした。前作の『陰摩羅鬼の瑕』でもそうだったので、初めのころのように登場人物達と一緒に憑物落としされる感覚になれるような作品を次回に期待したいと思います。
なんか、観念小説を読んでいるような気になった。が、様々な登場人物の行動を納得させる理屈付けと紙数は結末において合致するわけだし、合理的な思考で書かれてるんだよね。 
短けりゃ、そんな行動するか？ なんて疑問も湧き起こるし。 

雫が元になり、邪魅が活動する。タイトルのまんまだけど、そんな小説です。読み応えも相変わらずだし、文句なし。
面白かった！

だらだらと長く続く文章もあり、そこがまた鬱々としていていいです。
嗚呼、日本人で良かったなんてことも思えちゃう小説だと思います。

難点をいうなら、本が“重い”です。
物理的に“重い”のです。
腕がかなり疲れました。

でも読んで損はないのではと考えます。


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<item rdf:about="http://12-book.bestbook-search.com/detail/14/4062751801.html">
<title>文庫版 百器徒然袋―雨 (講談社文庫)</title>
<link>http://12-book.bestbook-search.com/detail/14/4062751801.html</link>
<dc:date>2008-11-10T15:00:49+09:00</dc:date>
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<description> 京極堂のシリーズと同じ登場人物が出てくる話なのだが、同じ作者の手になるものとは思えないぐらい、こちらのシリーズはからっと明るい話に仕上がっている。おどろおどろしい話より僕はこちらのほうが好きである...</description>
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 京極堂のシリーズと同じ登場人物が出てくる話なのだが、同じ作者の手になるものとは思えないぐらい、こちらのシリーズはからっと明るい話に仕上がっている。おどろおどろしい話より僕はこちらのほうが好きである。古きよき時代の探偵小説の香りがする。短い話からなっており読みやすい。京極堂シリーズとは違う人物を狂言回しに配置することで話の雰囲気を変えるの成功している。もちろん主人公が榎木津になっていることが一番大きな理由なのが・・・。ところで、京極堂シリーズの各話も榎木津を主人公にすると、それだけで明るい話になったりして・・・。榎木津を主人公にした同じ事件の話も読んでみたい気がする。榎木津のキャラが面白くて好きだったので読みました。
その場をぶち壊しているようでいて、でも調和が取れている、という
榎木津らしさがとてもよく出ていました。
勧善懲悪、といっていいのか分かりませんが、見ていて痛快でした。メインのシリーズに対するサブのような作品集―中編集。
カムイ伝に対するカムイ外伝のようなものか。
こんなものをんでいる暇があるなら、他の作家の名作に時間を割けばいいのに―、と我ながら思うのだが、そこは惚れた弱みで京極と名がつけばつい手が出てしまう、読み始めれば最後まで読んでしまう。まあそんな愚痴はともかく、サイドストーリーとはいえ一応ミステリーの体裁にはなっているし、謎解きもきちんとあって結構楽しめる。本編では京極堂の登場場面が段々遅くなっているようにも思うが、こちらは割りに早くから登場して来る。役回りも本編と同じ。三篇中、オチが見えてしまうものもあるが、それでも途中で投げ出そうというファンはいないだろう。重いシリーズの合間に息抜きとして読むのもいい。これまで辛抱強く（？）作品に付き合って来たファンに対する作者のボーナスのようにも思える。京極堂シリーズの外伝的な話ですが、これはこれで一つの傑作だと思います。
ただ、主人公なのに榎木津の登場シーンが少ない気がしますけど、でも彼のキャラはインパクト強すぎなので、全然問題ないと思います。京極堂外伝になるのでしょうか、探偵大活躍。シリーズに出てこない第三者を狂言回しにもってきてあります。彼の目から見たかの面子の印象はなかなか興味深い。
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<item rdf:about="http://12-book.bestbook-search.com/detail/15/4758432252.html">
<title>二重標的(ダブルターゲット)―東京ベイエリア分署 (ハルキ文庫)</title>
<link>http://12-book.bestbook-search.com/detail/15/4758432252.html</link>
<dc:date>2008-11-10T15:00:49+09:00</dc:date>
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<description>安積はじめ、その部下達のキャラクターが良い。
みんな味があって、良い仲間達といった感じ。
部下の心境を思い悩んだり、上司からの圧力に反発したり、民間企業で
言えば「悩める中間管理職」と言ったところか...</description>
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<![CDATA[
安積はじめ、その部下達のキャラクターが良い。
みんな味があって、良い仲間達といった感じ。
部下の心境を思い悩んだり、上司からの圧力に反発したり、民間企業で
言えば「悩める中間管理職」と言ったところか。

若干ストーリーに物足りなさは感じるけれど、このページ数では良くま
とまっていると思う。
あっというまに彼らの魅力に引き込まれて、一気読みしてしまった。
シリーズの他の作品も読んでみたい。
「東京湾臨海署」は警察署の規模が小さいので「湾岸分署」あるいは「ベイエリア分署」と呼ばれています。
警察署の名前や所轄と本庁の対立など、「踊る大走査線」の「湾岸署」のモデルになったシリーズと言われています。
そのベイエリア分署シリーズの第1作である安積警部補シリーズ「東京ベイエリア分署」（1988年・大陸書房刊、
帯には「颯爽と安積警部補初登場！」とありました）の待望の復刊。
勁文社文庫になる時、改題されたのと「交機の小隊長」が「交機の速水小隊長」になりました。
そう、なんと速水は第1作から格好よく登場していながら名前がついてなかったのです。
ベイエリア分署シリーズのファンにお勧めの1冊です。

東京湾臨海署シリーズ第２弾。
前作が登場人物ひとり一人にスポットをあてるような人物紹介的な要素もあった短編集だったのに対し、今回はそのメンバーたちが一つの大きな事件を追う長編。
続編とはいえ、ここから読んでも十分楽しめる。

ライブハウスで女性が毒を飲んで死んだ事件が発生し、臨海署からも応援を求められる。ほかにも事件が続き要員を裂けないないため、係長の安積は部下を１人派遣。しかしこの部下が警視庁から来た刑事らに不当な扱いを受けるのを見かね、ついには自ら捜査本部に乗り込んでいく。一方、安積班の別のメンバーは、捜査中の別件の資料から、ライブハウス事件につながるヒントを得る。部下を信じる安積は、捜査本部を分裂させてまで、その線で事件を追うが・・・。

個性的な部下たち、官僚的な警視庁のキャリア、警察内部の縄張り意識や階級意識、などなど、横山秀夫らが台頭して定着した感のある警察小説の新要素が、１９８８年に書かれたこの本にすでにあるのが驚きだ。

事件の捜査の部分では、「これで公判維持できるの？」「それだけの証拠で逮捕状を請求できるの？」と疑問がわく部分もなくはない。けれども、それらの欠点を補う魅力が、主人公の安積にはある。
本人は＜愛すべき部下たち----それに対して、自分はただうなずくだけだ＞なんて自嘲しているけれど。
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<title>ST 為朝伝説殺人ファイル (講談社ノベルス)</title>
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<description>このSTシリーズは、色々能力のある人たちが集まっていて
事件を解決していく（あまり積極性は無い集団です）
お話なのですが、
今回は、その5人が目立っていないというか…
これはシリーズ全体を通していえ...</description>
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このSTシリーズは、色々能力のある人たちが集まっていて
事件を解決していく（あまり積極性は無い集団です）
お話なのですが、
今回は、その5人が目立っていないというか…
これはシリーズ全体を通していえるのですがキャラ設定が強すぎて
使い切れてない?感じがします。
それが凄く勿体無いなぁと思ってます。
お話全体にながれる雰囲気が好きだし読みやすいし好きなシリーズではあるんですけど。

STバカンス編と銘打って過言ではないでしょう、今回の為朝伝説殺人ファイル。STのメンバーが、八丈島に、鹿児島に、沖縄に飛んでくれます。『為朝伝説』のある土地で起こった、三つの変死事件。それを調べる為に、ST達がロシア以来の出張に出ます。事件そのものは特別どうこう、と言うモノはありませんが、訪れた先々での景色や風景、また呪いの必要条件、伝説が生まれる過程など、興味深い話を織り交ぜつつ、真相に迫る過程は流石です。新しい『ST』、是非堪能してください。
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<title>文庫版 塗仏の宴―宴の始末 (講談社文庫)</title>
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<description>「宴の支度」に誘われて、ここまでやってきました。
正直、この物語には、京極堂シリーズの集大成的なものを期待していたのですが、読み終わってみると、何だか放り出されてしまったような寂しさが残ります。
京...</description>
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「宴の支度」に誘われて、ここまでやってきました。
正直、この物語には、京極堂シリーズの集大成的なものを期待していたのですが、読み終わってみると、何だか放り出されてしまったような寂しさが残ります。
京極先生、今回は放置プレイですか？

謎は一応解決します。
けれど、本当に肝心なことは何も謎解かれていないように思えて仕方がありません。
前作までも、伏せられたままのカードが残されているような飢餓感は多少あったのですが、この作品においては、開かれたカードの下に、まだもう一枚本当の黒いカードが置かれています。
後半、点と線はどんどん加速しながら繋がっていきますが、その展開についていけず、集中力が途切れそうな部分もありました。
もうりょうやうぶめなどは、一点の核心に向けて読者を引っ張る勢いがあったのですが、これはその核心に辿り着いたかと思ったら、そこからまた拡散していくかのよう。
大団円であるはずの場面も、妙にサスペンス劇場のような陳腐さを感じてしまいました。
今回は京極堂が最後の一本締めをやらないで、すたすたと立ち去ってしまった感じでしょうか。
このシリーズのピークはもう過ぎたのか、いや、新たな展開を迎えようとしているのか、判断つきかねます。
この前後編２冊で、主要登場人物から過去作の登場人物まで、
捕まっちゃったり、死んじゃったりした人以外は、ほとんど
登場しました。
今まで読んできた読者は普通に楽しめるのではないでしょうか。

また、今までちょっとずつ出てきた京極堂の過去が明かされます。
そういう意味でも集大成です。
また、いつもの薀蓄もパワーアップして謎の古代文明へと言及します。

しかし、これだと影の黒幕という今までには無い、漫画チックな展開。
この人を敵として、まだ話ができそうなのでいい意味でも悪い意味でも、
かなり漫画っぽくなったな、というのが今作の印象です。

評判が悪かったので、私はこの後の作品を読んでいませんが、
作者自身もやりすぎと思ったのか、この影の黒幕には次作では、触れて
いないようです。

この作品から京極堂シリーズを読んではいけません。「宴支度」から続く物語。その厚さに比例し、主要８人に朱美、織作茜まで、
登場人物の数が半端じゃない。今回は登場人物たちがそれぞれの事情で
いつもよりシリアスになっており、鬱々とした中にも切迫感が増していたため、
最後の榎木津の暴れぶりに救われました。

博識京極堂によりわかりやすく語られる知識はもちろんのこと、
登場人物たちがそれぞれに魅力を放つこのシリーズですが、
やはり京極道と榎木津の登場は待ち遠しい！
厚さが増すにつれテンポダウンしていっている感がありますが、
限られた出番を楽しみに読み進めていっている自分がいじらしいです。今までの登場人物が総出演！・・・までは良かったんだけど・・どうでしょうね。京極堂の宿敵と言えるような人物の出現なども好きなんですが「始末」という割にはって感じでしょうか？まぁ次回作に期待します。膨大なページ数を退屈させずに読ませる手腕はさすが。
だが・・・だがしかし、奇を衒い過ぎてはいないだろうか？
京極堂が謎解きを始める直前の乱闘シーンはまるでアニメか漫画だ。この作家の作品はデビュー作から全て読んでいるが、「馬鹿らしい」という五文字が始めて目の前に浮かんだ。どんでん返しの部分も、ただどんでん返しのためのどんでん返しという印象が非常に強い。「実はこういうことだったんだ」と謎解きされても、「だから何だ？」と聞き返したくなるような謎解きだった。手段が自己目的化してしまっているようだ。「爆裂」とか「爆睡」とか時代考証を無視した言葉を使うぐらいなら許せるのだが。
事件の黒幕の退場のさせ方も、次回作以降に登場させようという意図が見え見えなのが痛い。「始末」と銘打っておきながら、「続く｣的なストーリーというのもいかがなものだろうか？
これまでの五作、外れは一作もなかっただけにちょっと失望している。



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<item rdf:about="http://12-book.bestbook-search.com/detail/18/4167686015.html">
<title>ヒートアイランド (文春文庫)</title>
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<description>あたり♪

最近、辛気臭い本にばかりあたってましたが、

久々のヒット♪

とにかくテンポがいいのよ。

で、ありえないだろーって設定、かつ、おいおいって突っ込みどころも満載なのに、

突っ込む暇も...</description>
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<![CDATA[
あたり♪

最近、辛気臭い本にばかりあたってましたが、

久々のヒット♪

とにかくテンポがいいのよ。

で、ありえないだろーって設定、かつ、おいおいって突っ込みどころも満載なのに、

突っ込む暇もなく、先へ先へと読みすすめます。

なんていうか、馳 星周が、もっと明るく軽くなったみたいな？

このシリーズは、ギャングスターレッスン、サウダージと続きますが、

これまたおもしろいです。

ストーリーや話の展開はよくあるドタバタ物語です。
ブラピの映画、スナッチに似てます。話は凄く面白いです。
ただしどうやっても納得いかないのがほんの19歳の若僧がどうやってここまで知恵をつけたのかというところ・・・主人公アキにしてもカオルにしても他のただのストリートギャング達と何が違ってここまで頭の回転が違うのか・・・頭がいいことには納得できても知識や定石等々を当たり前に押さえすぎていることに違和感を感じずにはいられない。
その点35歳過ぎの男達の修羅場の凌ぎ方には納得できるが、そんな百戦錬磨の彼らがなぜ金を取り返しにいったのか・・・がよく理解できない。
等々色々と疑問を残させたまま読み進めなくてはいけないが話そのものはコンパクトで面白い。ＩＷＰＧ以来ストリートギャングというこじんまりした題材でも受けるようになったからだろうか・・・争奪される金額も3000万ちょっとじゃ少々しらけてしまう。
何かを手に入れるために大暴れする物語は面白いが、手に入れてしまった火の粉を振り払おうとする物語なのでそこまでのめりこめない。わたしには、ＩＷＧＰの焼き回しにしか見えなかった。
もしかして、こっちが先に書かれてたら、こんな事書いてはいけないな・・と
調べたところ、ＩＷＧＰは９８年、これは０１年。
池袋が、渋谷になっただけ。

しかも、ＩＷＧＰは、あえて渋谷じゃなく、池袋にしたんだと思う。
本家が避けた、渋谷に、あえてスポットをあてるなら
何か、もっとスペシャルが欲しかった。


この作家さん、お金のからくりを書くのは得意とみえて、
アキがファイトパーティで儲ける仕組みや、
男が持っていた大金の「あらまし」は、よく出来てると思うけど

ファイトパーティってのも、ファイトクラブのそのままだし
ひねりが、なさすぎる。

キャラや、背景が、もう全部どっかで見た事あるカンジがして
映画マネて作った、Ｖシネ見てるような気分。

「君たちに明日はない」で初めて著者の作品に触れて、奥田英朗の方がおもしろいと思った。余計で陳腐な表現の性描写も多くあまり好きになれなかった。だけど、きっと実力はあるのだろうなとも思ったので、傑作とされる「ワイルドソウル」を読んでみたのだが、評判どおり傑作だった。時間を忘れ徹夜で読み切った。

で、次に手に取ったのがこの「ヒートアイランド」だ。登場人物が男しかいない。濡れ場（笑）もない。笑いやくすぐりの要素がまったくない。暴力だけが渦巻く小説だ。解説の大沢在昌氏が「多くの女性には理解されにくい物語世界」と書いているとおりだと思う。

ストーリーや登場人物に“新しい”魅力を感じるかといえば疑問符がつく。多少複雑ではあるがストーリーはこういった作品の典型だ。同じく、アキやカオルも含めた登場人物もこういった作品の典型だと思う。正反対の二人がコンビを組むという手法も新しくない。

しかし、それでもこの作品は面白かった。それはひとえに、一気に読ませる構成力とスピーディな展開なのだと思う。こういった作品で大事なのは、読者に本を閉じる暇を与えないリーダビリティの高さだ。いわゆるハードボイルドと呼ばれる、人物の造形などに“ある程度“パターンの決まった”ジャンルの小説で、これだけの作品を書き上げた著者の実力はやはり高い。

この作品はデビュー２作目なので、結果的に遡って彼の作品を読んだことになった（まだ３作だが）が、感じるのは、垣根涼介はハードボイルド的な作家として登場したものの、それには飽き足らず（あるいは限界を感じて）、「ワイルドソウル」のような、人物造形に力を入れハードなだけではない奥行きのある、彼にとって一つの頂点ともいえる作品を書き上げ、そして「君たちに明日はない」のようにキャラが立った小説にシフトしようとするも、それがまだ試行錯誤の段階であるということだ。
映画化されるということで、初めて作者の本を手にしました。読みやすく、ストーリーのスピーディさもあって、一気に読んでしまいました。 
渋谷のストリート・ギャングを描いているのですが、主人公のアキのスマートで頭の良い格好良さに、「ストリート・ギャング」という余り印象の良くないところが薄められ、いつの間にか受け入れていました。作者も彼らのそこまで来る人生を垣間見せながら、彼らの裏に或る「絶望感」「虚無感」を見せてくれます。それも主人公たちに違和感を持たず共感することを促してくれるのかも知れません。更に、この本の良さは、彼らを「破滅」に導いていないことも、読後感の良さをもたらしてくれます。 
楽しい作品でした。
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<title>ST警視庁科学特捜班 青の調査ファイル (講談社文庫)</title>
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<description>私の場合、シリーズラストの黒の調査ファイルから読んでしまったのですが、通称「ＳＴ」の「色」シリーズの第一弾です。
読み終わってから気が付いたのですが、「青山翔」が主役なので「青の調査ファイル」という...</description>
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私の場合、シリーズラストの黒の調査ファイルから読んでしまったのですが、通称「ＳＴ」の「色」シリーズの第一弾です。
読み終わってから気が付いたのですが、「青山翔」が主役なので「青の調査ファイル」という題名なのですね。

ある弱小プロダクションのチーフ・ディレクターが、心霊現象のテレビ番組の撮影中に死亡します。

プロダクションのディレクター、AD、霊能者、タレント、テレビ局のプロデューサー。
誰もが犯人の可能性があり一見難解と思われる事件を解いていく過程も面白いのですが、警察内部の人間模様なども絡めた描写が青山の活躍に対して爽快な読後感を残してくれます。

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<title>硝子の殺人者―東京ベイエリア分署 (ハルキ文庫)</title>
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<description>ベイエリア分署シリーズ第3作の復刊です。
須田が活躍する作品です。
本作で、安積警部補の敵役、本庁捜査一課の相楽警部補が本当は悪い奴ではない、銭形平次ライバル三ノ輪の万七親分（「あしたのジョー」丹下...</description>
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ベイエリア分署シリーズ第3作の復刊です。
須田が活躍する作品です。
本作で、安積警部補の敵役、本庁捜査一課の相楽警部補が本当は悪い奴ではない、銭形平次ライバル三ノ輪の万七親分（「あしたのジョー」丹下段平の藤岡重慶さんが演じてました）の役どころと気づきました。以降、彼が出ていないと少し寂しいと思う迄になってしまいました。

安積警部補のシリーズは、多数出版されているので、わけがわからなくなってきたが、これは、初期の東京湾臨海署の話だと思われる。
（同シリーズは、東京湾臨海署がいったん閉鎖されて神南署に異動し、さらに再建された臨海署に戻る）

シリーズでおなじみの須田、黒木、村雨、速水なが登場するが、今回は速水の出番は控えめ。

ある脚本家が殺され、暴力団の一員が容疑者として逮捕される。
しかし、この脚本家と暴力団のつながりが見えない上に、事件当日に被害者は別の人気脚本家と会う約束をしていた。
捜査本部の方針に疑問を抱いた安積らは、人気脚本家に疑いを抱いて捜査の手を伸ばす。しかし、この人気脚本家の父親は政界の大物で・・・。

警察小説、ミステリに必要な要素はすべて盛り込んであり、適度なボリュームで抑えてある。
毎度のことながら、このシリーズの肝は謎解きではなく、刑事たちの人間ドラマなので、そっちのほうが読みどころです。

発売を知って早速購入。そして今回も楽しめました。
この人のお話って、人物がそこにいる感じの、人とかキャラとかをちゃんと描けているところが好きです。
キャラに個性が無いと、どれだけ話が作りこまれていてもなんとなく魅力に欠けることがあると思うのですが、
そういうのが無い。
そして読みやすい。お話は2転3転していくんですけど、サクっと読めちゃう。
そこが★を1個減らしちゃうところなんですけどねぇ。もう少しこう折角の設定なんだから、肉をつけちゃってもいいかなぁと思うんですよね。
でも、好きなのでまた続きが出たらかならず買います。

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